7月~8月 社会体験事業「キッズビジネスチャレンジ」

 7月10日(日)の事業説明会を皮切りに8月20日(土)までの計4回の日程で、岐阜市および近郊に住む小学5・6年生 80名を対象に社会体験事業「キッズビジネスチャレンジ」を開催いたしました。
 本事業は子供たちが商品の仕入れや商品の陳列などを企画して、販売を行うまでの実社会に近い仕組みを体験していただきました。体験の中で目標を設定して販売を実行し、結果を分析して問題点を抽出・解決手段を考えるプロセスを学んでいただきました。また、来場者に喜んでいただいた経験を糧として、目標達成に向けて積極的に取り組む向上心を育んでいただくことを目的としました。

 7月10日(日)には長良川国際会議場に集合して事前説明会を行いました。事業概要の説明後、5名1チームで分かれて模擬会社を設立して、チーム全員に社長・経理部長・購買部長・販促部長・販売部長の役職に就任してそれぞれの役職についてのセミナーを行いました。
 冒頭、理事長 桐山 詔宇が主催者を代表して、事業を通して厳しい社会情勢に負けない向上心を育んでいただきたいと挨拶しました。  まずは子供たちに働くことについて、岐阜JCメンバーが説明を行いました。
 JCメンバーによる説明を子供たちは真剣な表情で聞いていました。  その後、チームに分かれて役職担当について話し合いました。ほとんどが初対面の仲間でもあっという間に仲の良い雰囲気が出来上がっていきました。
 役職ごとに分かれてセミナーを開き、各会場でそれぞれの責任と役割について説明を行いました。  ここでも子供たちはリラックスしていながらも真剣に説明を受けたり、課題に取り掛かりました。

 7月22日(金)・23日(土)には長良川スポーツプラザにて宿泊研修を行いました。宿泊研修では、チームごとに会社名の決定、販売する商品の選定や店舗レイアウトを検討しました。商品の選定では決められた予算の中で、店舗の装飾費用や販促費を除いた金額の中でいかにそれぞれの会社のコンセプトに合わせた商品を揃えるかで各チームは頭を悩ませ、商品を納入する協力企業の担当者と交渉を繰り返していました。また、宿泊体験を通してチームごとのまとまりを感じることができるようになりました。
 まずはチームに分かれて、会社名とコンセプトを話し合って決めました。  与えられた予算の中からコンセプトに合う商品とその数量を決めていきます。
 商品を卸していただく企業と交渉して、いかに良い条件で仕入れるかが購買部長の腕の見せ所です。  仕入れる予定の商品についてはチェックに余念がありません。
 役職セミナーの続きを行い、8月11日の販売実施に向けて、より具体的な解説を行いました。  1日目の活動を終えてみんなで夕食をいただきました。
 2日目の朝はラジオ体操で元気に始動です。  2日目は店舗の飾りつけを検討しました。限られた予算からお客様の目を引く素敵な店にするため、子供たちは設置予定の机に飾り付けを行いました。

 8月11日(木・祝)には、カラフルタウン岐阜・レインボーコートおよびグルメタウンコートを会場に販売実施「スマイル・マーケット」を実施しました。子供たちは宿泊研修で決めた店舗の装飾を行い商品を並べて、来場者を迎えました。子供たちはそれぞれの立場のセミナーで学んだことを生かしながら懸命に販売活動を行いました。
 開店1時間前、購買部長による商品のチェックと販促部長による店舗の装飾と商品の陳列を行いました。  スマイル・マーケット開店です。
 多くの来場者に購入していただき、販売部長がリードして子供たちも笑顔で接客しました。(クリックすると、各チームの販売の様子が表示されます。)  事業終盤、社長と経理部長の判断のもと、タイムセール等の工夫を凝らした販売活動も行われました。

 8月20日(土)には、岐阜産業会館で事後学習として模擬会社の決算と振り返りを行いました。計画通りに販売できたチーム、なかなかうまく販売できなかったチームがありましたが、それぞれに自分たちの活動を当初の目標と比べながら振り返りました。なお、販売事業での売上金 合計¥544,523は岐阜市科学館に寄付され、望遠鏡などの備品の購入に活用されます。
 8月11日の販売実施を終えて、決算と振り返りを行い売上金と利益額をシートに記入していきます。  記入した決算シートをみんなの前で公開し、事業の振り返りを行いました。
 発表終了後、副理事長 石田 昌平から事業を無事やり遂げたことを証明する修了書の授与が行われました。  子供たちの売上金は岐阜市科学館に寄付されました。科学館を代表して小森 龍一館長より子供たちに感謝を述べられました。