青少年育成室 室長 尾関 年彦

 室長基本方針
 子供たちを取り巻く環境は、成熟化した経済による豊かさと少子化の進んだ家庭環境によって過保護な傾向を生み出しています。過保護な環境は、子供たちの安定志向に繋がっています。一方で、社会情勢はグローバル化や高度情報化が進み、子供たちが将来世界を相手に臆することなく力を発揮する必要性は高まっています。
 昨今、社会の変化が激しさを増しており、既成概念に捉われることなく、様々な情報や出来事を柔軟に受け止め、主体的に判断しながら課題を解決していく力が必要になっています。また、成熟化した経済社会において新たな価値を創出していくためには、生きていくために必要な能力をバランス良く修得しながらも、個々の得意分野を伸ばしていく突出した力が益々問われています。これは学校教育のみならず、青年経済人の集う岐阜JCが地域の子供たちに多様な機会を提供することで、幅広く個の可能性を引き出していく必要があります。
 本年度青少年育成室では、各種プログラムを実施することで、子供たちには常識の枠を打ち破って新たな可能性を見出し、自らの主体性を醸成する機会に繋げていただきます。情報通信機器が発達した現代において、子供たちは多くの情報に接する一方、自然に触れる機会は確実に減っています。ぎふのまちの自然に触れながら身体を動かす機会を提供することで、子供たちの好奇心を刺激し自らの幅を広げていただきます。また、資本主義社会を生きる私たちは、経済活動を基盤に日々暮らしています。子供たちに実社会と近い経済体験を積んでもらうことで、体験に基づく実学から知識や知恵を蓄え、向上心を持って将来の経済を牽引できる担い手へと成長するきっかけにしていただきます。
 私は室長としてこれまで培ってきた学びや経験を駆使して両委員長を導き、両委員長の持つ可能性を目一杯引き出して事業を成し遂げます。また、室メンバーには青少年育成が将来社会の発展を築くという自覚と気概を持ってもらい、勇往邁進の志で元気よくひとづくり運動を展開していきます。